1人店舗のLINE公式アカウントの始め方|最初に設定したい基本項目

情報確認日:2026年10月13日。設定画面や機能は変更される場合があります。操作時は最新の公式マニュアルを確認してください。

施術中や接客中は、電話に出られないことがあります。営業時間や予約方法を聞かれるたびに、同じ説明を繰り返している店舗もあるでしょう。

LINE公式アカウントは、お客様からの連絡を受け取ったり、予約ページや店舗情報を案内したりする窓口として使えます。ただし、開設するだけで予約管理が自動化されるわけではありません。使い方によっては、返信する仕事が増えることもあります。

1人店舗が始めるなら、まずは**「お客様が迷わず連絡できること」と「自分が無理なく返信できること」**を整えましょう。

この記事では、開設の流れと最初に設定したい基本項目を紹介します。

目次

開設する前に、LINEで受け付けることを決める

予約をチャットで受けるか、予約ページへ案内するか

最初に決めたいのは、LINEを何の窓口にするかです。

使い方お客様の動き店舗に残る作業
チャットで予約を受ける希望日時やメニューを送る空き確認、返信、予約台帳への記録
予約ページへ案内するリンク先で日時やメニューを選ぶシステム側の予約確認、例外対応
問い合わせを中心に使う来店前の質問などを送る内容を確認して返信

予約件数が少なく、日時やメニューを相談して決めたい店なら、チャット受付でも運用できます。一方、日程調整の往復が多い店は、LINEから予約システムへ案内する方が手間を減らせる場合があります。

LINEのチャット受付と、空き枠を管理する予約システムは役割が異なります。 電話でも予約を受けるなら、どこを見れば全予約が分かるかも決めておきましょう。

すでに連絡方法が足りているなら、急いで増やさなくてもよい

現在の予約フォームや電話対応で困っておらず、お客様もLINEをあまり使わないなら、新しい窓口を増やす必要性は高くないかもしれません。

電話を減らしたいのか、予約ページを見つけやすくしたいのか、既存のお客様に休業日を伝えたいのか。目的を整理すると、設定する項目を絞れます。

LINE公式アカウントを開設する流れ

LINE公式アカウントは、Webまたは専用の管理アプリから開設できます。Webでは、公式の開設ページからビジネスIDで登録・ログインし、必要情報を入力して作成します。

LINEアカウントまたはメールアドレスで登録でき、本人確認などは画面の案内に沿って進めます。2025年6月25日からは、開設時にビジネスマネージャーの組織との接続が必須になっています。組織がなければ新しく作成し、すでにあれば該当する組織を選択します。lycbiz.com

開設の大まかな流れは、次のとおりです。

  1. 公式の開設ページへ進む
  2. ビジネスIDを登録、またはログインする
  3. 店舗のアカウント情報など、必要事項を入力する
  4. ビジネスマネージャーの組織を作成・選択する
  5. 入力内容と規約を確認し、アカウントを作成する
  6. 管理画面にログインできることを確認する

詳しい操作は、公式の開設マニュアルを確認してください。

なお、開設と認証済アカウントへの申請は別の手続きです。認証申請には審査があり、作成直後から認証バッジが付くとは限りません。lycbiz.com

最初に設定したい基本項目

設定は、次の順番で進めると整理しやすくなります。

項目最初に設定する内容目的
アカウント名・画像店名、ロゴまたは店舗が分かる写真どの店か分かるようにする
プロフィール営業時間、定休日、住所、Webサイトなど基本的な質問を減らす
あいさつメッセージ利用方法、返信の目安、予約方法追加直後の迷いを減らす
応答設定チャット、応答時間、時間外の案内返信できる範囲を伝える
予約への案内予約ページ、または必要な送信項目日程調整を進めやすくする
リッチメニュー予約、料金、アクセスなどよく使う情報を探しやすくする

1.アカウント名と画像は、店が分かるものにする

アカウント名は、お客様が普段認識している店名を基本にします。ホームページや店頭の名称と大きく違うと、追加するときに迷う原因になります。

画像にはロゴや店舗の外観などを使い、小さく表示しても判別できるものを選びましょう。細かい文字をたくさん入れるより、見覚えのある画像の方が伝わりやすくなります。

2.プロフィールに営業時間・場所・料金への案内を入れる

ビジネスプロフィールには、紹介文、営業時間、電話番号、Webサイト、住所・地図などを設定できます。必要な情報を登録し、お客様側での表示も確認しましょう。ビジネスプロフィール|LINEヤフー for Business

特に、次の情報は優先して整えたい項目です。

  • 営業時間と定休日
  • 住所とアクセス方法
  • メニュー・料金を確認できるページ
  • 予約方法
  • 店舗の紹介文

営業時間と、LINEに返信できる時間は分けて考えます。営業中でも施術や接客で返信できないなら、そのことをあいさつメッセージなどで補足してください。

3.あいさつメッセージで、予約方法と返信の目安を伝える

あいさつメッセージは、友だち追加時などに送られる自動メッセージです。作成・保存したうえで、応答設定で有効になっているかも確認します。lycbiz.com

最初は、お礼と利用方法が分かる短い文章で十分です。

以下は、チャットで予約を受ける店舗の例です。返信時間は、実際に守れる範囲に置き換えてください。

友だち追加ありがとうございます。〇〇店です。
ご予約をご希望の方は、①お名前 ②ご希望のメニュー ③ご希望日時を第2希望までお送りください。
施術・接客中は返信が遅れる場合があります。定休日を除き、原則翌営業日までに順番に返信します。
当店から予約確定の返信をお送りするまでは、ご予約は確定していません。

予約システムを使うなら、予約ページのリンクを案内します。変更・キャンセルの手続きが別にある場合も、どこから連絡するかを明記しましょう。

4.応答設定で、チャットと時間外の案内を確認する

個別の問い合わせに手動で返信する場合は、チャットを有効にします。応答設定では、応答方法や時間内・時間外の対応を確認できます。lycbiz.com

1人店舗では、営業時間中ずっと即返信する運用は続けにくいことがあります。施術の合間や営業終了後にまとめて返信するなど、現場に合った時間を決めましょう。

時間外の案内には、例えば次のような内容を設定します。

メッセージありがとうございます。現在は返信対応時間外です。次の営業日に順番に確認します。
この自動返信では予約は確定していません。

自動返信が届くことと、店舗が内容を確認したことは別です。「予約を受け付けました」など、予約確定と受け取られやすい表現には気を付けてください。

5.予約受付のルールを、短く具体的にする

チャット予約では、必要な情報を最初にまとめて送ってもらうと、聞き直す回数を減らせます。お名前、メニュー、希望日時など、予約を決めるために必要な項目に絞りましょう。

LINEの表示名だけでは、お客様を特定できないこともあります。

また、未認証アカウントで個別チャットを始める場合は、お客様からメッセージを送ってもらう必要があります。友だち追加の案内だけで終わらず、「予約希望の方はお名前などを送ってください」と伝えましょう。チャット|LINEヤフー for Business

予約が決まったら、日時・メニュー・所要時間などを返信し、共通の予約台帳にも記録します。トークだけを見て管理すると、電話やWebで受けた予約との重複を見落とす原因になります。

6.リッチメニューは、よく使う項目に絞る

リッチメニューは、スマートフォンのLINEトーク画面下部に表示されるメニューです。外部の予約ページやWebサイトなどへのリンクを設定できます。lycbiz.com

最初は「予約」「メニュー・料金」「アクセス」の3項目など、お客様がよく使う情報に絞ると分かりやすくなります。

見た目より先に、押したときの動きを確認しましょう。「予約」というボタンを置くだけでは、予約受付の仕組みは完成しません。 リンク先や送信されるテキストなどのアクションと、表示期間を設定する必要があります。

なお、パソコン版LINEではリッチメニューが表示されません。予約方法をあいさつメッセージにも載せておくと、案内しやすくなります。lycbiz.com

友だち追加を案内する前に、実際の動きをテストする

設定が終わったら、案内用のQRコードを印刷する前に、お客様側のLINEで確認します。

  • 店名と画像が正しく表示されるか
  • あいさつメッセージが届くか
  • 店舗側で問い合わせを受信し、返信できるか
  • 時間外の案内が意図どおり動くか
  • 予約・料金・アクセスのリンクが開くか
  • リッチメニューの表示期間が正しいか
  • 予約が確定するタイミングが分かるか

管理画面で保存できたことと、お客様に正しく表示されることは別です。実際に触って確認すると、案内の抜けに気付きやすくなります。

友だち追加用のQRコードやURLは、管理画面の「友だち追加ガイド」から用意できます。店頭やホームページには「予約・お問い合わせはこちら」など、追加すると何ができるかも添えましょう。友だち追加ガイド|LINEヤフー for Business

最初から有料プランや機能を増やす必要はある?

開設時は、月額0円のコミュニケーションプランに設定されています。配信できるメッセージは月200通で、個別のLINEチャット、あいさつメッセージ、応答メッセージはこの通数にカウントされません。lycbiz.com

例えば、50人に月2回配信するなら100通、100人に月2回なら200通です。問い合わせ対応を中心に始める店は、まず無料プランで運用を確かめる方法があります。

ただし、無料でも返信や情報更新には時間がかかります。有料プランに変えても、手動の日程調整や予約台帳への入力がそのままなら、その作業は残ります。

クーポン、ショップカード、外部ツールなども、目的ができてから検討すれば十分です。外部の予約・自動化サービスには、LINE公式アカウントとは別の料金がかかる場合もあります。

1人店舗が避けたい、始め方の失敗

返信できないのに「いつでも即対応」と案内する

メッセージを受け取れる時間と、人が返信できる時間は違います。

即返信を約束するより、実際に対応できる目安を伝える方が、接客や施術と両立しやすくなります。

同じ質問への返答や、予約の記録を毎回ゼロから行う

料金・道順・予約確定の案内など、よく使う返信は文面を用意しておきましょう。ただし、日時やメニューをコピーしたまま送らないよう、送信前に確認します。

設定後の情報を更新しない

営業時間、料金、予約リンクが変わったら、プロフィールだけでなく、あいさつメッセージやリッチメニューも見直します。

休業日のお知らせを出すときに、関連する設定も確認する習慣を付けると管理しやすくなります。

まとめ|お客様が迷わず使えて、自分が続けられる窓口にする

1人店舗のLINE公式アカウントは、最初から多くの機能を使う必要はありません。

店舗情報を整え、予約方法と返信時間を伝え、実際に問い合わせを受けられるか確認する。その基本があれば、小さく運用を始められます。

チャットの往復が増えたら予約ページへの案内を見直し、必要な配信が無料枠を超えるようになったら有料プランを検討しましょう。

お客様が迷わず使えて、自分が無理なく続けられること。店の仕事を軽くするために、その範囲から始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次