キャッシュレス決済を導入するとき、候補に挙がりやすいのが「Square」と「Airペイ」です。
どちらも月額固定費をかけずに始められ、小規模店舗でも導入しやすいサービスです。
ただし、似ているようで向いている店舗は少し違います。
Squareは、決済だけでなくPOSレジ・予約・オンライン販売などを同じサービス群でまとめやすいのが特徴です。
一方のAirペイは、クレジットカード・電子マネー・QRコードなど幅広い決済方法に対応し、Airレジと組み合わせて利用できます。Airペイは現在、ポイントサービスなども含め92種類の決済ブランドへの対応を案内しています。Airレジ(エアレジ)
この記事では、
「手数料が安いのはどちらか」だけではなく、1人〜少人数店舗の仕事がどちらなら軽くなるのか
という視点から比較します。
※料金・サービス内容は2026年9月27日時点の公式情報を確認しています。契約前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まず比較|SquareとAirペイの違い
| 比較項目 | Square | Airペイ |
|---|---|---|
| 月額固定費 | 0円 | 0円 |
| 初期費用 | 0円から | 0円から |
| 決済手数料 | 対面2.5%〜 | 0.99%〜3.24% |
| カードリーダー | 4,980円など | 無償貸与 |
| スマホだけの決済 | 対応 | 対応 |
| POSレジ | Square POSレジ | Airレジ |
| 予約サービス | Square 予約 | Airリザーブなど |
| 入金 | 最短翌営業日 | 月3回または6回 |
| 振込手数料 | 無料 | 無料 |
| 特徴 | 店舗業務をまとめやすい | 決済方法が幅広い |
Squareは月額固定費0円で、条件を満たす中小事業者の場合、主要カードブランドの対面決済手数料は2.5%です。Squareリーダーは4,980円、Squareターミナルは39,980円ですが、対応するiPhoneを使えばカードリーダーなしでタッチ決済を始めることもできます。Square
Airペイも初期費用・月額固定費・振込手数料は0円で、カードリーダーは無償貸与されます。ただし、対応するiPhoneまたはiPadは自分で用意する必要があります。決済手数料は決済方法によって0.99%〜3.24%で、条件を満たす対象事業者には主要カードブランド2.48%のディスカウントプログラムもあります。Airレジ(エアレジ)
数字だけを見るとかなり似ています。
そのため、1人店舗では**「決済の前後をどう管理したいか」**まで考えることが重要です。
Squareの特徴|予約・決済・POSまでまとめやすい
Squareはキャッシュレス決済だけのサービスではありません。
無料のSquare POSレジを中心に、予約、請求書、オンライン販売など、店舗運営に関する複数のサービスを同じSquareアカウントで利用できます。Square POSレジ自体には月額固定費がかかりません。Square
特に美容室、整体院、鍼灸院、サロンなど、
予約 → 来店 → 会計 → 売上管理
という流れがある店舗とは相性を考えやすいサービスです。
Squareは端末を買わなくても始められる
以前はSquareを導入するなら決済端末を購入するイメージが強くありました。
現在は、対応するiPhoneを使った「iPhoneのタッチ決済」に対応しており、最新iOSを搭載したiPhone XS以降なら、対応カードやApple Payなどをカードリーダーなしで受け付けられます。Square
そのため、
「まずキャッシュレス決済を試したい」
という店舗なら、端末購入なしでスタートする方法もあります。
ただし、iPhoneだけのタッチ決済では電子マネーなどすべての支払い方法を受けられるわけではありません。必要な決済方法によってはSquareリーダーなどの端末を用意した方がいいでしょう。Square
Airペイの特徴|幅広い支払い方法に対応したい店舗向け
Airペイの大きな特徴は、対応する決済方法の広さです。
クレジットカードだけでなく、
交通系電子マネー、iD、QUICPay、楽天Edy、PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ、Alipayなどに対応しています。
公式サイトでは、関連するポイントサービスや各QRコードサービスを含めて92種類の決済ブランドに対応すると案内しています。Airレジ(エアレジ)
来店するお客様の年齢層が広い店舗や、外国人客が多い店舗などでは、この対応範囲がメリットになる可能性があります。
またAirペイは、無料のPOSレジアプリ「Airレジ」と連携できます。
会計入力から決済、売上管理までつなげられるため、すでにAirレジを利用している店舗なら導入しやすいでしょう。Airマーケット(エアマーケット)
決済手数料だけなら、ほとんど差がないケースもある
決済サービスを比較すると、
「何%なのか」
が最も気になります。
Squareでは、条件を満たす中小事業者の場合、主要カードブランドによる対面決済が2.5%です。それ以外では3.25%〜などが適用されます。Square
Airペイでは通常のカード決済が3.24%で、条件を満たし審査を通過した事業者には、対象ブランドを2.48%とするディスカウントプログラムがあります。QRコードではCOIN+が0.99%、その他の主要QRコードは2.95%など、決済方法によって異なります。Airレジ(エアレジ)
つまり対象店舗で主要カードを比較すると、
Square 2.5%
Airペイ 2.48%
という場合もあります。
この0.02ポイントだけで決める必要はないでしょう。
1万円の決済なら差は2円です。
1人店舗では、それよりも
会計のたびに何回操作するのか
売上確認が何か所に分かれるのか
予約やPOSとの管理がつながるのか
の方が、日々の負担に影響する場合があります。
意外と重要なのが「入金サイクル」
決済手数料と同じくらい確認しておきたいのが、売上金がいつ銀行口座へ入るかです。
Square
三井住友銀行またはみずほ銀行を登録している場合、通常は売上が翌営業日に自動入金されます。
それ以外の金融機関は、原則として毎週水曜日締め・金曜日入金です。
振込手数料は無料です。Square
Airペイ
Airペイは金融機関によって、
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
なら月6回。
その他の金融機関なら月3回の入金です。
こちらも振込手数料は無料です。なお、ゆうちょ銀行は振込口座として利用できません。Airレジ(エアレジ)
店舗の資金繰りを考えると、この違いは手数料の0.数%以上に重要になることがあります。
Squareが合いやすい店舗
Squareを比較候補に入れやすいのは、
決済だけではなく、店舗運営を一つの仕組みにまとめたい店舗です。
たとえば、
- Square予約を使う
- Square POSレジを使う
- Squareで決済する
- 売上をSquare上で確認する
という形にすれば、複数のサービスを行き来する回数を減らせます。Square POSレジは無料で利用でき、Squareには予約サービスも用意されています。Square
特に、
美容室、サロン、整体院、鍼灸院などの予約型店舗では検討しやすいでしょう。
Airペイが合いやすい店舗
Airペイを比較候補に入れやすいのは、
いろいろな支払い方法に対応したい店舗です。
特に、
- お客様の年齢層が広い
- QRコード決済をよく利用される
- インバウンド客が来る
- すでにAirレジを使っている
- 決済端末を購入せず始めたい
という店舗には検討しやすいでしょう。Airペイはカードリーダーを無償貸与し、Airレジとも連携できます。Airレジ(エアレジ)
1人店舗なら「会計1回の手間」で比べてみる
1人店舗では、スタッフにレジ業務を任せることができません。
自分で、
接客する。
会計する。
予約を確認する。
売上を見る。
経理をする。
という仕事をすべて行います。
だからこそ、決済サービス選びでは、
「何%安いか」だけではなく「毎日の操作を何回減らせるか」
を考えた方がいいでしょう。
たとえば会計1回につき30秒短縮できたとして、1日10件なら5分。
月25日営業なら約125分です。
年間では約25時間になります。
1回数十秒の差でも、1年単位では無視できません。
端末代0円だけで選ばなくてもいい
Airペイではカードリーダーが無償貸与されます。
一方、Squareリーダーは4,980円です。Airレジ(エアレジ)
これだけを見ると、
「0円のAirペイの方が得」
と感じるかもしれません。
ただしSquareでは、対応するスマートフォンを使えば端末なしで決済を始めることもできます。Square
また、端末は基本的には一度購入すれば使い続けるものです。
4,980円の差より、
その後何年も使う会計システムが自分に合っているか
を優先した方が、結果として負担が少ない場合があります。
SquareとAirペイの選び方
最後に整理すると、サービス名ではなく店舗の運営方法から考えると選びやすくなります。
| 店舗の状況 | 比較しやすいサービス |
|---|---|
| POS・予約・決済をまとめたい | Square |
| Square予約を使いたい | Square |
| 入金スピードを重視したい | Square |
| 幅広い決済方法に対応したい | Airペイ |
| Airレジをすでに使っている | Airペイ |
| カードリーダー購入費を抑えたい | Airペイ |
| とにかく月額固定費を抑えたい | どちらも候補 |
どちらかがすべての店舗で優れているわけではありません。
決済サービスそのものではなく、「自分の店全体をどう運営するか」で選ぶ。
これが1人店舗では大切です。
まとめ|決済手数料より「店全体が軽くなるか」で選ぶ
SquareとAirペイは、どちらも小規模店舗がキャッシュレス決済を始めやすいサービスです。
Squareは、POS・予約・決済などを同じサービス群にまとめやすい。
Airペイは、幅広い決済ブランドに対応し、Airレジとの組み合わせがしやすい。
という違いがあります。Square
決済手数料だけを比較すると、条件によっては差がほとんどありません。
だからこそ、
予約は何を使うのか。
POSレジは何を使うのか。
売上はどこで確認するのか。
会計ソフトにはどうつなげるのか。
まで考えてみる。
そのうえで、日々の操作や管理が少なくなる方を選ぶ。
1人店舗では、数円の決済手数料と同じくらい、自分の時間もコストです。
「安い方」ではなく、
自分の店舗を軽くしてくれる方を選ぶ。
ミセカルクでは、その視点で比較していきます。


