キャッシュレス決済の導入手順|1人店舗の申込み・審査・準備するもの

情報確認日:2026年10月8日。必要書類、審査期間、対応機器、料金はサービス・業種・契約内容で異なります。申込時の公式案内を確認してください。

「キャッシュレス決済を始めたいけれど、何を準備すればいいのだろう」

鍼灸院・整体院・美容室などを1人で営んでいると、営業の合間に書類を集めたり、機器を設定したりする時間は限られます。

導入は、端末を買うことから始める必要はありません。まず受け付けたい決済方法と自店の商品を確認し、サービスを選んでから、必要な資料・機器をそろえます。

この記事では、申込みから利用開始までを6つの手順で整理します。

審査に通ること、機器が届くこと、実際に使えることは、別の段階として考えましょう。

目次

キャッシュレス決済の導入は6つの手順で進める

手順行うこと確認するポイント
1受け付けたい決済方法を決めるカード・電子マネー・QRコードのどれが必要か
2サービスと契約条件を確認する商品の取扱可否、費用、入金、解約条件
3店舗情報・資料を準備する店名、住所、メニュー、口座、指定書類
4申し込み、審査を受ける追加資料の依頼、ブランド別の審査状況
5機器やアプリを設定する対応端末、通信、充電、操作
6利用可能な決済を確認して案内する支払い完了、取消・返金、入金確認

店頭にQRコードを置く方式、スマートフォンでタッチ決済を受け付ける方式、専用端末を使う方式などで、必要な準備は変わります。

手順1|受け付けたい決済方法を決める

お客様の希望から、必要な範囲を絞る

「カードを使いたい」という声があるのか、「PayPayで払いたい」という希望が中心なのかを確認します。

対応できる種類が多くても、自店で使われなければ機器や管理が増えるだけかもしれません。最近1か月に希望された支払い方法を振り返ると、候補を絞りやすくなります。

すべての決済方法を一度にそろえる必要はありません。自店のお客様が使いたい方法から考えましょう。

POSレジを同時に導入する必要があるか考える

決済端末は支払い処理、POSレジは会計内容の記録や売上管理が主な役割です。

カード決済への対応だけなら、別のPOSレジを導入せずに使えるサービスもあります。

現金とカードの売上集計や、金額の二重入力を減らしたい場合は、POSとの連携も検討しましょう。

手順2|サービスと契約条件を確認する

自店の商品・施術が扱えるか先に確認する

施術の都度払いと、回数券、長期コース、高額な前払いでは、取扱条件が異なる場合があります。

鍼灸院・整体院・エステなどでは、次の内容を具体的に伝えて確認します。

  • 提供する施術・サービスの内容
  • 料金と1回の決済額
  • 都度払いか、回数券・コース販売か
  • 店舗内、出張、レンタルサロンなどの営業形態

同じ業種の店舗が使っていても、自店の商品がすべて対象とは限りません。

手数料以外の費用と入金日も見る

確認項目見ておきたい内容
決済手数料ブランド別の料率、割引の適用条件、税込・税別
固定費月額料金、オプション料金
機器購入・貸与の違い、スマホやプリンターの費用
入金締め日、入金日、手動依頼の有無、振込手数料
契約契約期間、解約費用、端末の返却条件

「初期費用0円」は、必要な機器や継続費用まで無料という意味ではありません。

サービス選びの段階で費用と運用を確認しておくと、申込み後の見直しを減らせます。

手順3|店舗情報・必要資料を準備する

申込み前にまとめておく情報

次の表は準備の目安です。すべてのサービスで、すべての項目が必須になるわけではありません。

情報・資料準備する内容の例
事業主情報氏名、住所、連絡先など
店舗情報店舗名、所在地、電話番号、営業形態
商品・サービス情報メニュー、価格、販売方法
店舗実態の資料ホームページ、店舗写真、チラシなど
入金口座情報金融機関名、支店、口座番号、名義
指定の本人確認資料サービスが指定する有効な書類
業種別の資料該当する許可・届出など、指定された資料

本人確認資料や業種別の資料は、申込先が指定する種類・形式を確認してください。

資料の名称だけで自己判断せず、提出対象と条件を見て準備します。

ホームページがない場合は代替資料を確認する

ホームページがないからといって、すべてのサービスに申し込めないわけではありません。

例えばSTORES 決済では、必要な店舗情報やサービス・価格が確認できるSNS等のURL、店舗写真やメニュー表などの提出方法を案内しています。開業前やシェアサロンなど、営業形態別の資料例もあります。STORES 決済 |よくある質問

大切なのは、どこで、何を、いくらで提供する店なのかを確認できることです。

住所を非公開にしている自宅サロンも、審査に必要な情報の提出方法を個別に確認しましょう。

店名・住所・口座名義の違いを確認する

申込情報と資料の表記が違う場合は、提出前に説明できる状態にしておきます。移転前の住所や古い料金表が残っていないかも確認しましょう。

個人名義・屋号付き口座など、登録できる名義や金融機関はサービスによって異なります。

「事業用だから法人口座が必要」とは限りません。申込先の口座登録条件を確認してください。

手順4|申込み・審査を進める

追加確認に対応できるメールアドレスで申し込む

申込みでは、店舗情報や口座情報の入力、資料の提出を行います。

審査中に追加資料や確認の連絡が来る場合があるため、日常的に確認できるメールアドレスを使いましょう。

提出前には、次の点を確認します。

  • 画像がぼやけていないか
  • 必要な部分が欠けていないか
  • 申込内容と資料の内容が合っているか
  • 最新のメニューや店舗情報になっているか

審査期間と、利用開始までの期間は違う

Airペイは、通常のカードリーダーを使う導入について、申込みから約2週間を目安に案内しています。ただし、申込み増加により審査に時間がかかる旨も掲載されています。お店のキャッシュレス決済サービス〖Airペイ〗

審査に加えて、配送、設定、利用開始の確認が必要な場合があります。

「審査は数日」と書かれていても、その日数ですべての決済が使えるとは限りません。

開店日に必要なら、端末の到着予定だけでなく、希望する決済方法の開始見込みも確認してください。

決済ブランドごとに開始日が分かれることがある

Squareは、カードブランドやQRコード決済ごとの審査について案内しています。STORES 決済も、カードの審査段階と電子マネー・QRコードの審査が分かれています。Square(スクエア)

カードが使えるようになっても、QRコード決済は審査中という場合があります。

管理画面や通知で「利用可能」と確認できたブランドから案内しましょう。

手順5|機器・通信環境・操作を準備する

機器は対応条件を確認してからそろえる

決済の方式主に確認するもの
店頭QRコードを読み取ってもらう方式QR掲示物、店舗側の支払い確認方法
スマホのタッチ決済対応機種・OS、アプリ、通信環境
リーダーとスマホ・タブレットを使う方式対応機器、接続方法、充電、アプリ
独立型の決済端末電源、通信方法、設置場所
紙の利用控えを出す運用内蔵プリンターの有無、対応プリンター、用紙

「スマートフォンがあれば使える」と思っていても、機種・OS・決済方式によって対象外になることがあります。

端末やプリンターを先に購入する前に、申込先の対応条件を確認しましょう。

会計する場所で通信と接続を確認する

店の入口では電波が届いても、会計する場所では不安定な場合があります。

実際の設置場所で、通信・接続・充電を確認してください。

機器の更新にWi-Fiが必要な場合や、SIM通信に別料金がかかる場合もあります。決済に使う通信方法と、更新に必要な環境を分けて確認します。

取消・返金の方法まで覚えておく

金額入力と支払い受付だけでなく、次の操作も確認しておきます。

  • 決済が完了したか確認する
  • 金額入力を間違えたときに修正する
  • 取消・返金を行う
  • エラー後に取引履歴を確認する
  • 利用控えを発行する

エラー表示が出た場合、履歴を確認せずにもう一度決済すると、重複する可能性があります。サービスが案内する確認手順に従いましょう。

練習は公式のデモ・テスト機能や操作案内を使います。実際の決済で確認する必要がある場合は、サービスが指定する方法に従ってください。

手順6|利用開始を確認し、店頭で案内する

「端末が届いた」だけで利用可能と判断しない

Airペイは、利用開始のお知らせメールが届いてから、実際の決済機能を利用できると案内しています。端末の到着と利用開始は別です。お店のキャッシュレス決済サービス〖Airペイ〗

利用できるブランドだけを、店頭や予約ページに掲載しましょう。

まだ審査中のブランドを「使えます」と案内しないことが大切です。

売上と入金の確認方法を決める

利用開始後は、支払いが完了したかだけでなく、売上金が予定どおり入るかも確認します。

キャッシュレス売上と銀行への入金額は、手数料や締め日の違いで一致しないことがあります。

どの期間の売上が、いくらの手数料を差し引いて入るのかを確認しましょう。手動入金を選ぶ場合は、申請する日も決めておくと忘れにくくなります。

決済できない場合の対応を用意する

通信不良、端末故障、お客様のカードやアプリの状態によって、決済ができないこともあります。

別の支払い方法、問い合わせ先、未完了の取引を確認する方法を決めておきましょう。

1人店舗では、会計中に調べる時間を減らす準備が役立ちます。

申込み前・利用開始前のチェックリスト

確認事項チェック
お客様が希望する決済方法を確認した□
自店の施術・商品・回数券等が対象か確認した□
手数料・月額・機器代・解約条件を確認した□
入金口座・入金日・振込手数料を確認した□
店舗情報・価格・指定資料を準備した□
追加確認の連絡を受け取れる□
対応機器と会計場所の通信環境を確認した□
取消・返金・エラー時の対応を確認した□
利用可能なブランドを管理画面等で確認した□
売上確認と入金確認の流れを決めた□

よくある質問

個人事業主でも申し込めますか?

個人事業主を対象とするサービスがあります。

申込条件は、サービス・業種・営業形態ごとに確認してください。

開業届が必ず必要ですか?

一律ではありません。

STORES 決済は、店舗資料で事業内容を確認できない場合に、個人事業開業届の提出を求めることがあると案内しています。申込先の指定に従ってください。STORES 決済 |よくある質問

開業前でも申し込めますか?

開業前の資料提出を案内しているサービスがあります。ただし、申込可能時期や必要資料、審査の進め方は異なります。

工事中だから必ず不可、開業前でも必ず承認される、というものではありません。

全ブランドが使えるまで待つ必要がありますか?

契約上利用可能になった決済方法から始められる場合があります。

利用可能な範囲を、公式通知や管理画面で確認してください。

まとめ|申込みより先に、店の使い方を決めておく

キャッシュレス決済の導入は、受け付けたい支払い方法を決め、自店の商品・契約条件を確認してから進めると整理しやすくなります。

必要資料をそろえて申し込み、審査・機器設定・ブランド別の利用開始を確認する。さらに、取消・返金と入金確認まで準備しておけば、営業中の迷いを減らせます。

すべての決済を一度に増やす必要はありません。自分の店に必要な範囲から、無理なく使える形で始めましょう。

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