小規模店舗におすすめのキャッシュレス決済サービス5選|手数料・入金サイクル・使いやすさを比較

情報確認日:2026年10月8日。料金・適用条件・対応機器・入金条件は変更されることがあります。申込前に公式サイトをご確認ください。本記事は公式情報に基づく比較です。

「カードは使えますか?」「PayPayで払えますか?」

鍼灸院・整体院・美容室などを1人で営んでいると、お客様の希望に応えたい一方、決済手数料や端末の管理が気になるのではないでしょうか。

キャッシュレス決済には、お釣りの準備や現金を確認する手間を減らせる利点があります。ただし、手数料の負担、入金の確認、決済エラーへの対応は残ります。

この記事では、Square、Airペイ、STORES 決済、stera pack、PayPayの5サービスを比較します。

手数料の安さだけでなく、自分の店で無理なく使い続けられるかを基準に選びましょう。

目次

小規模店舗の決済サービスは「費用・入金・操作」で選ぶ

手数料率だけでなく、月の総費用を見る

比較するときは、次の費用を合わせて確認します。

  • 決済方法ごとの手数料
  • 月額料金
  • 決済端末やスマートフォン・タブレットの費用
  • 振込手数料
  • プリンターや通信環境の費用

「決済手数料1.98%〜」と表示されていても、すべての支払いに同じ料率が適用されるわけではありません。

対象のカードブランド、事業規模、業種、契約プランなどによって条件が変わります。比較に使うのは店舗の売上全体ではなく、その料率が適用される決済額です。

入金サイクルは、店舗の支払日と合わせて確認する

決済が完了した日と、売上金が銀行口座に入る日は異なります。

家賃や仕入れの支払いが月初に集中する店では、入金のタイミングによって、別に運転資金を用意する必要があります。

振込回数が多くても、毎回の振込手数料がかかれば負担は増えます。「何日で入るか」と「入金のたびに費用がかかるか」を一緒に確認しましょう。

会計から閉店後の確認まで考える

会計時に金額を二度入力するのか、紙の控えを出せるのか、入金確認を何か所でするのか。こうした違いも、1人店舗では大切です。

決済方法を増やす前に、現在の会計から閉店後の売上確認までの流れを整理しましょう。

小規模店舗向けキャッシュレス決済サービス5選を比較

今回は、複数の決済方法に対応する4サービスと、PayPayの直接導入を比較します。

PayPay単独ではクレジットカード決済を受け付けられません。 カードまで対応したい店と、まずQRコード決済から始めたい店では、候補が変わります。

手数料・月額料金・機器費用

サービス対面カード決済の手数料月額料金機器・初期費用
Square主要カード2.5%。対象条件外は3.25%〜基本の決済利用は0円リーダー4,980円(税込)。対応スマホ・タブレットが必要
Airペイ通常3.24%。割引プログラム適用ブランドは2.48%基本の決済利用は0円カードリーダー無償貸与。対応iPad・iPhoneは別途必要
STORES 決済フリー:主要6ブランド2.48%。スタンダード:Visa・Mastercard1.98%、ほか主要4ブランド2.38%。対象条件ありフリー0円。スタンダードは年間契約で月額3,300円、月額契約で3,960円(税込)端末27,720円(税込)。スタンダード年間契約は1台無償貸与
stera packスモールビジネスプランのVisa・Mastercard1.98%。ほかはブランド・プラン別初年度0円、2年目以降3,300円(税込)/月。売上条件による無料制度あり据置型は初期費用0円。プリンター内蔵
PayPay直接導入カード決済は対象外。PayPayは通常1.98%(税別)、ライトプラン適用で1.60%(税別)制限プラン0円。ライトプランは1店舗1,980円(税別)/月店頭QRコード方式は初期・機器費用0円。ライトプランの初期費用は別途確認

Squareの2.5%は、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満などの条件があります。QRコード決済などまで一律2.5%ではありません。リーダー以外にも端末を選べます。Square(スクエア)

Airペイの2.48%は、ディスカウントプログラムへの申込と審査が前提です。

適用条件はカードブランドごとに異なります。お店のキャッシュレス決済サービス〖Airペイ〗

STORES 決済は、年間キャッシュレス決済額3,000万円以上の事業者では表の低料率と異なります。無償貸与端末は年間契約が対象です。stores.fun

stera packも事業者・業種・Visa/Mastercardの売上などの条件があります。初年度だけでなく、2年目以降の費用まで比較しましょう。smbc-gp.co.jp

PayPayの税込換算は、通常2.178%、ライトプラン1.76%、月額2,178円です。税別の料率を、他社の税込・非課税の料率とそのまま比較しないようにしましょう。PayPay

入金サイクル・振込手数料

サービス主な入金サイクル振込手数料・注意点
Square三井住友・みずほ銀行は翌営業日。その他の銀行は週1回通常振込は無料
Airペイみずほ・三菱UFJ・三井住友銀行は月6回。その他は月3回無料。ゆうちょ銀行は登録不可
STORES 決済手動:振込依頼から1〜2営業日。自動:月末締め翌月20日手動は入金額10万円未満で200円(税込)、10万円以上無料。自動は無料
stera pack月6回締め6営業日後払い、月2回締め6営業日後払い、月2回締め15日後払い等三井住友銀行は無料、その他は1回220円(税込)。毎日締めは新規申込時に選択不可
PayPay直接導入通常は月末締め・最短翌日入金月1回の通常入金は無料。早期振込サービスは別途費用あり

入金条件は、登録銀行や選択した方式で変わります。表は主に店頭での対面決済を比較したもので、オンライン決済は条件が異なる場合があります。Square(スクエア)

5サービスの特徴と、向いている店舗

Square|固定費を抑え、端末を使い方に合わせたい店

Squareは、基本の決済利用に月額固定費がありません。リーダーとスマートフォンを組み合わせる方法や、独立型端末を使う方法を選べます。Square(スクエア)

向いているのは、決済件数がまだ読めず、継続的な固定費を抑えたい店です。三井住友・みずほ銀行を使う場合は、翌営業日入金も選ぶ理由になります。

一方、リーダーを選ぶ場合でも、対応スマホやタブレットは必要です。紙の控えが必要か、端末だけで使いたいかによって導入費用は変わります。

月額無料でも、自店に必要な機器の総額は確認しましょう。

入金条件は、登録銀行や選択した方式で変わります。表は主に店頭での対面決済を比較したもので、オンライン決済は条件が異なる場合があります。Square(スクエア)

Airペイ|対応iPad・iPhoneを持ち、幅広く受け付けたい店

Airペイは、対応するiPadまたはiPhoneとカードリーダーで利用します。基本の月額料金と振込手数料は0円です。お店のキャッシュレス決済サービス〖Airペイ〗

すでに対応機器がある店や、Airレジとの組み合わせを検討している店に向いています。

一方、Android機器だけを持つ店では、別の機器を用意する費用が発生します。カードリーダーの更新にはWi-Fi環境が必要で、紙の利用控えを出す場合は対応プリンターも確認が必要です。お店のキャッシュレス決済サービス〖Airペイ〗

ディスカウントプログラムはブランドごとに審査があります。「小規模店舗だからすべて2.48%になる」とは限りません。

STORES 決済|決済額と、店舗機能の利用でプランを選びたい店

STORES 決済には、月額0円のフリーと、有料のスタンダードがあります。

スタンダードは、Visa・Mastercardの決済額が多い店や、含まれるPOSレジなどの機能にも価値を感じる店が候補になります。ただし、STORES 予約の有料機能がすべて含まれるわけではありません。stores.fun

入金方法にも判断が必要です。早く入金してほしい場合は手動依頼の操作があり、少額の依頼には手数料がかかります。自動入金は操作を減らせますが、翌月20日まで待つ必要があります。

年間契約は途中で解約を申し出ても返金されないため、月額料金だけでなく契約期間も確認しましょう。

stera pack|レジ前の会計と紙の控えを1台にまとめたい店

stera packの据置型端末は、決済機能とレシートプリンターがまとまっています。別のタブレットを組み合わせず、会計場所を固定して使いたい店に向く構成です。smbc-gp.co.jp

紙の控えをよく出す店や、接続する機器を減らしたい店は検討しやすいでしょう。

注意したいのは、初年度無料だけで判断しないことです。2年目以降の月額料金と、銀行による振込手数料まで含めて比較します。

決済額が少ない店では、低料率のメリットより固定費が大きくなる可能性があります。

なお、端末購入型で月額0円の「stera pack light」は別の選択肢です。据置型とは端末価格、プリンター、保証条件が異なります。smbc-card.com

PayPay|まずQRコード決済から始めたい店

PayPayの直接導入は、店頭のQRコードを使って受け付ける方法です。カード決済の希望が少なく、PayPayを使いたいお客様がいる店なら、導入範囲を絞る選択肢になります。

ただし、お客様による金額入力と支払い完了を、店舗側でも確認する運用が必要です。カード・電子マネーまで広く受け付けたい店では、別のサービスも検討することになります。

ライトプランは月額費用が発生します。手数料の差だけで加入を決めず、PayPayでの決済額と販促機能の必要性を確認しましょう。PayPay

ほかの決済サービス経由で受け付けるPayPayと、直接契約のPayPayでは、料率や入金条件が異なります。

月額無料と低料率の有料プランは、どちらが得?

STORESの2プランを手数料だけで比べる例

対象条件を満たし、決済がすべてVisa・Mastercardだと仮定します。

月の対象決済額フリー:2.48%スタンダード:1.98%+月額3,300円
30万円7,440円9,240円
60万円14,880円15,180円
100万円24,800円23,100円

年間契約の月額相当額で計算した例です。端末代、振込手数料、ほかのブランド、付帯機能の価値は含めていません。

この条件では、手数料差0.5ポイントで月額3,300円を上回る目安は月66万円です。

決済額が少ない段階では、料率が低くても総費用が高くなる場合があります。

実際には、お客様のカードブランドやQRコード決済の利用割合を含めて計算しましょう。

操作が減る価値も比較する

費用差が小さいなら、売上確認や会計時の入力を減らせる方を選ぶ考え方もあります。

例えば、手動の入金依頼を忘れやすい店なら、自動入金が合うかもしれません。一方、入金を早めたい店なら、操作があっても手動依頼を選ぶ価値があります。

料金と手間のどちらを優先するかは、店の資金状況と業務の流れで変わります。

店の状況別に候補を絞る

店の状況先に比較したい候補・条件
固定費を抑え、カード決済を始めたいSquare、Airペイ、STORESフリー。機器代と適用料率を比較
対応iPad・iPhoneを持っているAirペイ。現在の機種・OSが対応しているか確認
カード決済額が増えてきたSTORESスタンダード、stera pack。月額込みで再計算
紙の控えを出し、レジ前で会計したいstera pack、Squareのプリンター内蔵端末など
PayPayの希望にだけ対応したいPayPay直接導入
入金を早めたいSquareの銀行別条件、STORESの手動入金など
導入済みサービスで困っていない費用差と切替作業を比べ、継続も検討

美容室だからこのサービス、整体院だから別のサービス、と業種名だけで決める必要はありません。

客単価、決済額、機器、口座、会計の流れから選びましょう。

導入前に確認したい注意点

回数券・長期契約など、自店の商品が扱えるか確認する

施術料金の都度払いと、回数券・長期コース・高額な前払いでは、加盟店審査や取扱条件が異なる場合があります。

エステや施術院では、販売したい商品・契約内容を具体的に伝えて確認してください。

「同業の店舗が使っている」だけでは、自店のすべての商品を扱える根拠にはなりません。

決済できないときの対応を決めておく

通信不良や端末故障が起きた場合に、会計をどう進めるかも考えておきましょう。

充電や接続の確認方法、別の支払い方法、支払い完了の確認手順を決めておくと、1人で対応するときの迷いを減らせます。

端末導入と、売上管理は分けて考える

キャッシュレス決済を導入しても、現金売上を含む売上確認や、入金額との照合がすべて自動になるとは限りません。

POSレジとの連携、金額の二重入力、手数料を差し引いた入金の確認まで見ておきましょう。

複数のサービスを契約すると、料率を下げられても確認先が増えることがあります。

導入を急がない選択もある

現金中心でお客様も困っておらず、現金管理の負担も小さい店なら、導入を急ぐ必要はありません。

カードやQRコード決済を希望された回数を1か月記録すると、自店に必要な決済方法を絞りやすくなります。

まとめ|店の会計と管理を軽くするサービスを選ぶ

小規模店舗のキャッシュレス決済は、最も低い料率だけで選ぶと、固定費や機器代、入金待ちの負担を見落としやすくなります。

まず、お客様が希望する決済方法と、月の対象決済額を確認する。そのうえで、手数料・入金日・操作の流れを比べましょう。

今のサービスで十分なら継続する。PayPayだけで足りるなら導入範囲を絞る。カード決済が増えてきたら、有料プランを再検討する。

店を軽くするために、自分の店で無理なく使い続けられるサービスを選びましょう。

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