AI電話代行とは?1人店舗で使えるサービスを比較

施術中や接客中に電話が鳴っても、手を離せない。電話に出れば目の前のお客様を待たせ、出なければ予約を逃したかもしれないと気になります。

そこで候補になるのが、AIによる電話の一次受付です。かけてきた人の用件を聞き、内容を記録・通知する仕組みなら、店主が施術を中断せずに済みます。ただし、AIが電話に出ることと、予約や相談がすべて完了することは別です。

この記事では、1人〜少人数の店舗が検討しやすい4つのサービスを、料金だけでなく「AIに任せられる範囲」「店主に残る作業」「導入のしやすさ」で比較します。料金と機能は2026年9月26日に各公式サイトで確認しました。契約前には必ず最新情報を確認してください。

目次

結論|まずは「電話に出てもらう」か「予約まで完了させる」かを決める

電話の用件を聞き取ってもらい、必要なものだけ折り返したいなら、一次受付型のAIが候補です。営業時間や予約ページへの案内を自動化したいなら、IVRとAI受付を組み合わせる方法もあります。

一方、電話で空き枠を確認し、その場で予約まで確定したいなら、自分が使っている予約システムとの連携を確認しなければなりません。「予約受付に対応」と書かれていても、希望日時を聞き取るだけなのか、予約台帳に登録して確定するのかは異なります。

電話が月に数件で折り返しに困っていなければ、留守番電話とWeb予約の案内で十分な店もあります。AIを入れること自体を目的にせず、何の作業を減らしたいかから考えましょう。

AI電話代行とは?通常の自動音声や有人代行との違い

AI電話代行は、発信者の声を認識して会話形式で用件を聞き取り、録音、文字起こし、要約、通知などを行うサービスです。設定やプランによっては、よくある質問への回答や予約に関する対応もできます。

方法電話口での対応店主に残る仕事
留守番電話定型音声の後、相手が伝言を残す録音確認と折り返し
IVR「予約は1」など番号選択で案内を分ける分岐の設定と、未解決の用件への対応
AI電話代行相手の発話を聞き取り、設定に沿って応答する内容確認、判断、必要な折り返し
有人電話代行オペレーターが受け答えする契約範囲外の説明や予約処理

AIを使った音声読み上げだけで、会話を聞き取らないIVRもあります。 また「AI電話」と呼ばれるサービスでも、電話口の応答は人が行い、AIは通話後の文字起こしだけを担当するものがあります。比較するときは、電話を受ける主体と、どこまで処理できるかを確認しましょう。

1人店舗で比較したいAI電話対応サービス4つ

以下の料金はすべて税抜の公式表示です。月額基本料だけを並べた順位ではありません。通話時間、電話番号、転送、SMSなどで実際の請求額が変わることがあります。

サービス基本料金の目安AIに任せる主な役割1人店舗で確認したい点
アイブリー無料枠は30着電まで。スターターは月払い3,980円〜、年払い換算3,317円〜/月対話型AI・IVR、聞き取り、文字起こし・要約番号維持費と従量料金、電話転送や予約システム連携のプラン条件
ミライAIBASIC月額4,980円用件の聞き取り、取次ぎ・折り返しの案内AI会話時間料、番号料金、既存番号の利用方法
fondesk IVR月額2,980円+着信3円/分。AIオペレーター利用時は別途22円/分IVRの分岐、ベータ版AIによる用件の聞き取りAI利用時の従量額、録音・SMS・転送の料金
LINE WORKSキャッチコール先行販売プラン月額8,900円、月1,000件までAIによる一次受付、用件通知と対応状況の管理先行販売プランの条件、既存番号からの転送、予約確定の可否

出典:アイブリー料金/ミライAI料金/fondesk IVR料金/LINE WORKSキャッチコール

1.アイブリー|AI受付とIVRを組み合わせたい店

アイブリーは、AIによる会話形式の受付と、番号を押して用件を分けるIVRを利用できるサービスです。通話の文字起こしと要約にも対応しています。公式料金ページでは、フリープランは30着電まで0円、スターターは月払い3,980円〜、年払いなら月額換算3,317円〜と案内されています。基本プラン料金とは別に電話番号維持費と従量利用料金がかかります。公式料金ページ

向いている店: 着信をAIで一次受付し、予約ページへの誘導や定型質問への回答を試したい店。無料枠で実際の応答を確かめたい店。

注意点: スターターには電話発信・転送機能が含まれません。公式ページは予約受付機能を案内していますが、掲載されている予約システム連携は飲食向けのレストランボードとTableCheckです。美容室や治療院の予約台帳と自動連携して予約を確定できると決めつけず、自店の運用を事前に確認しましょう。機能とプランの説明

2.ミライAI|用件の聞き取りと取次ぎを重視する店

ミライAIのBASICは月額4,980円、初期費用0円です。AIが代表電話の取次ぎや折り返し対応を行う設計で、電話の運用そのものを見直したい場合の候補になります。基本料のほか、AI会話時間料、必要に応じて転送時間料、電話番号料金などを見込む必要があります。公式料金ページ

向いている店: 店の電話番号を使いながら、用件を聞き取って必要な電話だけ確認したい店。電話の取次ぎや折り返しの運用を整理したい店。

注意点: 基本料金だけでは毎月の総額が分かりません。既存番号を転送して使う方法と番号を移す方法では条件が違います。現在の番号で利用できるか、転送設定や費用を導入前に確認しましょう。専門的な施術相談や予約確定をBASICだけで任せられるとは想定しない方が安全です。導入の流れ

3.fondesk IVR|定型案内を中心に、AI受付も試したい店

fondesk IVRは、音声案内、番号選択による分岐、録音・文字起こし、SMS送信などを組み合わせるサービスです。AIが自然な会話で用件や連絡先を聞き取る「AIオペレーター」は、公式サイト上でベータ版として案内されています。月額基本料は2,980円、着信通話は3円/分、AIオペレーター通話は22円/分。録音やSMS、転送を使う場合もそれぞれの従量料金を確認します。公式サイト・料金

向いている店: 営業時間や予約方法の案内を自動化し、必要な用件だけ後から確認したい店。AIによる用件聞き取りを限定的に使いたい店。

注意点: 基本料金2,980円だけでAIとの通話を無制限に使えるわけではありません。通話が長い店ほど従量費用が増えます。AIオペレーターはベータ版なので、実際の応答や利用条件を確認しましょう。有人の「fondesk」とは別サービスです。

4.LINE WORKSキャッチコール|一次受付と対応漏れの管理を重視する店

LINE WORKSキャッチコールは、AIが用件を聞き取り、LINE WORKSのトークルームやメールに通知します。LINE WORKS上で問い合わせの対応状況を管理できる点も特徴です。公式サイトに掲載された先行販売プランは月額8,900円で、1番号・月1,000件まで。月額固定の案内ですが、1,000件を超える場合は事前相談となっています。公式サイト・料金

向いている店: 店主と少人数のスタッフで着信内容を共有したい店。電話を受けた後の折り返し漏れを減らしたい店。

注意点: 一次受付で聞いた内容を確認し、折り返す仕事は残ります。公式ページは、発行される番号を公開番号として使えないと記しています。既存番号からの転送方法と費用、先行販売プランの現在の提供条件を確認してください。電話での予約確定を標準機能として期待しない方がよいでしょう。

料金を見るときは「月額+電話1件あたりの費用」で考える

月額料金だけで選ぶと、使い始めてから想定より高くなることがあります。確認したいのは、基本料金、番号維持費、AIが会話した分数、録音やSMS、電話転送、現在の番号からの転送費用です。

仮に「1件2分の電話が月30件」なら、AIが会話する時間は月60分です。fondesk IVRで全件にAIオペレーターを使う場合、公式表示の着信3円/分とAI通話22円/分を単純に足すと、**2,980円+60分×25円=4,480円(税抜)**が一つの試算になります。録音・SMS・転送や既存電話回線側の費用は含めていません。実際の請求方法と設定は契約前に確認してください。fondesk IVR公式料金

ただし、安い方が必ず得とは限りません。AIが用件を聞いた後に30件すべてを店主が折り返すなら、減るのは着信時の中断が中心です。予約ページの案内で電話自体を減らせるなら、月額サービスを追加する前にその導線を整える方が効果的な場合もあります。

導入前に確認したい5つのこと

  1. 今の電話番号をどう使うか。 転送で利用できるか、転送費用は誰に発生するか。
  2. AIに何を任せるか。 用件の聞き取り、FAQ、予約希望の受付、予約の確定を区別する。
  3. 折り返しは何件残りそうか。 着信時の中断だけを減らすのか、事後対応も減らしたいのか。
  4. お客様には聞き取りやすいか。 店名、メニュー名、人名、日時を実際に電話して試す。
  5. 扱う情報を絞れるか。 鍼灸院や整体院では症状や健康状態について話すお客様もいます。AIには予約や連絡先の一次受付まで任せ、詳細な相談は店主が対応するなど、録音・文字起こしの保存と通知先を含めて運用を決める。

テストするときは、自分の声だけでなく、少し騒がしい場所からの電話、言い直し、予約変更、営業電話も試すと、実際の店舗での使い勝手が見えてきます。

AI電話代行が向いていない店もある

電話がほとんど鳴らない店や、Web予約だけで予約が完結している店では、月額料金と設定の手間に見合わない可能性があります。店主自身が電話で詳しい相談を受けることをサービスの一部にしている店も、AIに任せる範囲を絞る必要があります。

一方、接客中の電話が頻繁で、用件の大半が営業時間や予約方法の確認なら、AIやIVRで負担を減らせる余地があります。AIの声がお客様に合わない、複雑な相談が多いと感じる場合は、有人電話代行とも比べてください。→ 1人店舗におすすめの電話代行サービス5選|料金・対応時間・向いている店舗を比較

電話に出られないときの方法を、留守電やWeb予約から整理したい方は、施術中・接客中に電話に出られないときの対策5選も参考にしてください。

まとめ|AIに任せた後の仕事まで比べる

AI電話代行は、施術や接客を中断せずに電話の用件を受けるための選択肢です。ただし、一次受付、案内、予約希望の聞き取り、予約の確定はそれぞれ違う仕事です。

着信件数と用件を把握し、AIに任せたい部分を一つ決めてから、実際の応答と月額の総費用を確かめましょう。電話を減らせるなら導入しない選択もあります。店主の時間と、目の前のお客様への接客を基準に選ぶことが、店を軽くする近道です。



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