1人で店舗を始めるとき、
「ホームページくらい自分で作った方が安いのでは?」
と考える人は多いでしょう。
現在はWordPressやノーコードのホームページ作成サービスを使えば、専門的なコードを書かなくても自分でサイトを作れます。
一方で、制作会社やフリーランスへ依頼すれば、デザインやサイト設計などを任せることもできます。
では、1人店舗ならどちらを選ぶべきなのでしょうか。
結論から言えば、
「自分で作れるか」ではなく、「自分の時間をそこに使うべきか」
で考えるのがおすすめです。
この記事では、自作と外注の費用・時間・メリット・デメリットを比較しながら、1人〜少人数店舗に合ったホームページの作り方を考えます。
結論|「お金を節約するか、時間を節約するか」で考える
ホームページを自作する最大のメリットは、制作費を抑えられることです。
一方、制作会社へ依頼する最大のメリットは、制作にかかる自分の時間と試行錯誤を減らせることです。
大まかに整理すると、こうなります。
| 比較 | 自作 | 制作会社・外注 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 安い | 高い |
| 制作時間 | 自分で必要 | 任せられる |
| デザイン | 自分次第 | プロに任せられる |
| SEO・導線設計 | 自分で学ぶ | 依頼範囲に含められる |
| 更新 | 自由 | 契約による |
| トラブル対応 | 自分 | サポートを受けられる場合あり |
| 向いている人 | 時間がありWebが苦にならない | 本業に時間を使いたい |
どちらが正解ということではありません。
1人店舗では、
お金だけではなく、自分の時間も経営資源
だからです。
ホームページ制作にはどれくらい費用がかかる?
ホームページの制作費は、ページ数・デザイン・写真撮影・文章作成・予約機能などによって大きく変わります。
2026年時点の一般的な目安としては、無料・低価格の作成ツールなら初期費用をほとんどかけずに始めることもできる一方、小〜中規模のサイトを制作会社へ依頼すると30万〜150万円程度になるケースもあります。WordPressをテンプレートベースで制作する場合でも、依頼内容によって10万〜50万円程度と幅があります。Shopify
1人店舗で考えるなら、ざっくり次のイメージです。
| 作り方 | 初期費用の目安 | 自分の作業量 |
|---|---|---|
| 無料・ノーコードで自作 | 0円〜 | 多い |
| WordPressを自作 | 数万円程度〜 | 多い |
| フリーランスへ依頼 | 5万〜30万円程度〜 | 中 |
| 制作会社へ依頼 | 30万円〜 | 少ない |
| 初期だけ外注+自分で更新 | 10万〜数十万円程度 | 中〜少 |
あくまで目安で、金額は仕様によって大きく変わります。
自作の場合も完全に無料とは限りません。
WordPressなら、
- レンタルサーバー
- 独自ドメイン
- 有料テーマ
- プラグイン
- 画像素材
などの費用がかかる場合があります。
WordPressを自作する場合、サーバー・ドメインなどを中心に年間1万〜3万円程度で運営できるケースもあります。合同会社InnoMark(イノマーク)
ホームページを自作するメリット
1.制作費を抑えられる
最大のメリットです。
開業時には、
店舗家賃、設備、備品、広告、決済端末など、さまざまな費用がかかります。
その中で数十万円のホームページ制作費を抑えられることは、小さな店舗にとって大きな意味があります。
特に、
「まず最低限の店舗情報が載っていればいい」
という段階なら、自作でも十分な場合があります。
2.自分ですぐ修正できる
営業時間を変えた。
料金を変更した。
新しいメニューを追加した。
そんなとき、自分でホームページを触れるならすぐ変更できます。
制作会社へ毎回連絡する必要がありません。
1人店舗では、この自由度は意外と重要です。
3.WebやSEOの知識が身につく
自分でホームページを作ると、
WordPress、SEO、Google検索、アクセス解析、画像サイズなどの知識も自然と増えていきます。
今後ブログやWeb集客を続けたい人にとっては、制作そのものが学習になります。
自作のデメリット
1.想像以上に時間がかかる
ここが一番大きな問題です。
ホームページを作るには、
ドメイン。
サーバー。
WordPress。
テーマ。
デザイン。
スマホ表示。
SEO。
セキュリティ。
バックアップ。
など、覚えることがあります。
しかも「ホームページが表示された」から完成というわけではありません。
店舗サイトなら、
誰に何を伝えるのか。
料金をどう見せるのか。
予約ボタンをどこに置くのか。
どんなページが必要なのか。
まで考える必要があります。
2.デザインに時間を使い続けることがある
文字をもう少し大きくする。
色を変える。
余白を直す。
写真を変える。
ホームページ制作に慣れていないと、細かな調整を延々としてしまうことがあります。
1人店舗では、その2時間、3時間を本業に使った方が価値が高い場合もあります。
3.「作れたけれど集客できない」ことがある
ホームページは、見た目だけでは集客につながりません。
たとえば、
「誰向けの店なのか分からない」
「料金が見つからない」
「予約方法が分からない」
「スマートフォンで見づらい」
といった状態では、きれいなサイトでも利用されにくくなります。
自作するなら、デザインだけでなく情報設計まで考える必要があります。
制作会社へ依頼するメリット
1.自分の制作時間を減らせる
1人店舗にとって、最大のメリットはこれです。
ホームページ制作に50時間使うなら、その50時間を、
接客。
施術。
商品開発。
休息。
家族との時間。
に使うこともできます。
外注とは、ホームページそのものを買うだけではなく、
制作に必要だった自分の時間を買う
ことでもあります。
2.構成から相談できる
制作会社によっては、
「TOPページには何が必要か」
「料金ページをどうするか」
「予約へどうつなげるか」
「スマホでどう見せるか」
といったサイト全体の構造から相談できます。
店舗サイトでは、デザイン以上にこの部分が重要です。
3.自分では気づかない問題を減らせる
スマートフォン表示。
表示速度。
セキュリティ。
お問い合わせフォーム。
SEO設定。
自分では気づきにくい部分まで任せられる場合があります。
制作会社へ依頼するデメリット
1.制作費がかかる
当然ですが、自作より費用は高くなります。
特に、
オリジナルデザイン。
写真撮影。
文章作成。
SEO設計。
予約システム。
などを依頼すると金額は上がります。
大切なのは、
高いか安いかではなく、その費用に何が含まれているのか
を見ることです。
2.自分で編集できない場合がある
これは契約前に必ず確認したいポイントです。
制作会社によっては、
「文章を1か所変更するだけでも依頼が必要」
という仕組みの場合があります。
店舗では営業時間や料金が変わるため、毎回外注しなければならないサイトは運営負担になります。
契約前に、
「納品後、自分で文章や画像を変更できますか?」
と確認しておきましょう。
3.月額費用が続く契約もある
初期費用が安く見えても、
月額10,000円。
月額20,000円。
といった契約になっている場合があります。
5年間使えば大きな金額になります。
初期費用だけではなく、
3年・5年使った場合の総額
まで確認しておくことが大切です。
実は「自作か制作会社か」の二択ではない
1人店舗では、僕はここが重要だと思います。
ホームページは、
全部自分で作る
か、
全部制作会社に任せる
必要はありません。
第三の選択肢として、
最初の土台だけプロに作ってもらい、その後は自分で更新する
という方法があります。
たとえば、
- WordPressの初期設定
- TOPページ
- デザイン
- スマホ対応
- セキュリティ
- SEOの基本設定
までは制作側に依頼する。
その後、
- ブログ
- 写真変更
- メニュー変更
- 営業時間
- お知らせ
は自分で更新する。
この分担です。
1人店舗には「外注+自分で運営」が相性がいい
この方法なら、
一番難しい最初の部分に何十時間も使わなくていい。
一方で、公開後の小さな変更に毎回お金を払う必要もありません。
つまり、
時間も買いながら、運営の自由も残す
ことができます。
WordPressなど一般的なCMSで作ってもらい、公開後の記事やお知らせを自分で追加するという運用は、費用と自由度のバランスを取りやすい方法です。合同会社InnoMark(イノマーク)
1人店舗には、かなり現実的な選択肢だと思います。
自作が向いている店舗
次のような場合は、自作から始めてもいいでしょう。
- 開業したばかりで予算を抑えたい
- Web制作を学ぶことが苦にならない
- ホームページからの集客をそれほど重視しない
- Instagramや紹介が集客の中心
- とりあえず店舗情報を載せたい
- 自分で更新を続けたい
特に、
名刺代わりのホームページ
なら、最初から大きな制作費をかける必要はないかもしれません。
制作会社への依頼が向いている店舗
反対に、
- ホームページから新規予約を取りたい
- Web制作を勉強する時間がない
- 競合店舗が多い
- SEOも考えたい
- デザインやブランドイメージを重視する
- すぐに本業へ集中したい
という場合は、外注する価値があります。
制作会社へ支払うお金は、
「自分で作れないから払うお金」ではありません。
「自分でやらないために払うお金」
と考えることもできます。
制作会社へ依頼する前に確認したい7項目
見積もりを取るなら、金額だけを見るのではなく、次の点を確認しましょう。
- 何ページ作ってもらえるか
- スマートフォン対応は含まれるか
- 文章や写真は誰が用意するのか
- SEOの基本設定は含まれるか
- 公開後、自分で編集できるか
- 月額・保守費はいくらか
- サイトやドメインの所有権は誰にあるか
特に1人店舗では、
「契約をやめたらホームページも消えるのか」
まで確認しておいた方がいいでしょう。
安い月額型サービスの場合、この違いが後から効いてきます。
迷ったら「自分の時給」で考える
たとえばホームページを自作するために50時間必要だとします。
自分の時間を1時間3,000円と考えれば、
50時間 × 3,000円=15万円
です。
制作費が15万円だから高い、自作なら無料、とは単純には言えなくなります。
もちろん、ホームページ制作を学ぶこと自体が楽しいなら、その時間には別の価値があります。
しかし、
「やりたくないけれど、節約のために50時間使う」
のであれば、外注した方が合理的な場合があります。
1人店舗では、
現金として出ていく費用だけでなく、自分が使う時間もコストとして考える。
この考え方が重要です。
ホームページ自体が必要ない店舗もある?
場合によってはあります。
たとえば、
- 新規客をほとんど取らない
- 紹介だけで十分
- Googleビジネスプロフィールで必要情報を伝えられる
- SNSだけで顧客との関係が完結している
のであれば、今すぐ何十万円もかけてサイトを作る必要はないかもしれません。
ただし、
料金。
サービス内容。
運営者情報。
アクセス。
予約方法。
などを自分の管理できる場所にまとめておけることは、ホームページの大きなメリットです。
SNSや外部プラットフォームだけに依存せず、自分の店舗情報の拠点を持つという意味でも検討する価値があります。
まとめ|「作れるか」ではなく「自分がやるべきか」で決める
今は、ホームページを自分で作ること自体は難しくありません。
問題は、
作ることに自分の時間をどれくらい使うか
です。
予算を抑えたい。
Web制作が好き。
最低限のサイトでいい。
なら、自作でも十分です。
一方で、
Webから新規顧客を増やしたい。
制作に何十時間も使いたくない。
本業に集中したい。
なら、制作会社やフリーランスに任せる価値があります。
そして1人店舗なら、
最初の土台だけプロに作ってもらい、公開後は自分で更新する
という中間の方法もあります。
ホームページ制作で考えたいのは、
「自分でできるか?」
ではなく、
「これは本当に、自分がやるべき仕事なのか?」
です。
1人店舗では、お金と同じくらい自分の時間も有限です。
ホームページも、
一番安く作ることではなく、店全体を軽くする方法を選ぶ。
ミセカルクでは、その視点を大切にしています。

